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8at8ynの『夢遊病的戯言集』 携帯も同じURLからどうぞ... "Believe it or Not?"
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2024/05/19 (Sun)
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2006/12/14 (Thu)
藤原伊織著「シリウスの道」を読了。…またもやハイペースでページを消費してしまった。

彼は超大手広告代理店に勤めながら(現在は退職してる模様)第41回江戸川乱歩賞、次の年には第114回直木賞を同作品「テロリストのパラソル」で受賞している。恐ろしい作品だ。そして憧れる。

僕は東野圭吾氏経由で「江戸川乱歩賞」を知り、彼の「放課後」はもちろん、同じような時期に受賞した作品群は大体読んだ。さらに、路線は違うが「新本格」と呼ばれる、トリック命の作品群も有名どころは押えてある。

新本格は京都大学ミステリ研究会をはじめとして、誤解を恐れず言うならば結構ミステリオタク的なアプローチで作家になった人たちが推し進めたものなのだと思うが、おそらくあまりミステリを読まない一般の人が抱くイメージ(アリバイ、トリック、古い洋館とか?)は新本格のものだと思う。

中には凄い良い作品、例えば綾辻行人著「霧越邸殺人事件」もあるが、どうしても僕にはトリックありきの作品に馴染めず(もしかすると、その時点でミステリ好きを自認してはいけないのかもしれないけれど)人間がちゃんと描かれている(と評価されることが多い)作品に傾倒していったと思う。

藤原伊織氏が描く作品もやはり、人間が息づいている。そして、どのキャラクターも、寂しい。

過去を背負って生きている人、という表現が最もその人物のキャラクターを評する上で、なんとも無意味なのだろうが、物語の鍵は全て過去にあるのが彼の作品の特徴だ。そして、謎はそれによって解き明かされていく。悲劇とともに。

謎は大仕掛けのトリックにあるより、その人間自体にある方が僕は馴染める。「他人の事がよく分からなくて苦しい」事が僕と物語の距離を縮めるのだと思うけれど。この作品では主人公と主人公を思う者たちを思って、ただ泣けた…。

そこまで本に感情移入して読まないよ!という人には、やはり知的ゲームとしての新本格ミステリを強くお勧めしたい。でも、僕が誰かに本を貸すなら、せっかくだから、涙腺を緩ませるような、もしくは笑顔がこぼれるような、読むのが「めんどくさい」作品を選ぶと思う。


シリウスの道
http://clogger.jp/ClogInfo.html?122rUK4A5Yd9935f
テロリストのパラソル
http://clogger.jp/ClogInfo.html?122rRiiyfpB7THDU
霧越邸殺人事件
http://clogger.jp/ClogInfo.html?122rzSxqbY57ic2o
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2006/12/05 (Tue)
2ch発「姉ちゃんの詩集」(サマー)が書籍化 12月20日発売
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/04/news034.html
http://moura.jp/liter/neechan/

書籍化決定らしい。2ch発の書籍としては電車男が有名だけど、ああいうドラマ仕立てのものよりも、このように文章で直球の方が断然良いと思う。

まとめサイトから読んでいたのだけれど、これは本当に面白い。てか、この年代の女の子って結構楽しくて破綻した言語感覚というか、「有」から、また新たな「有」を生み出す力が凄い。

例えば…


「愛」

ラブ・・・v

アイアイアイアイ暴走中!
とめらんないよ 超特急!!
乗りたい? だめー
フツーにだめー


「バケツ聖人」

私はバケツから生まれたよ
おとうとは福袋から出てきたよ
迷わくな兄弟だけど
バケツはベンリ!
福袋は季節もの
よっしゃーーーーー!勝ったーーーーーー!
ありがたや


「さみしい」

部屋でうずくまって
体育すわりをする
すごい部屋が広く感じる
さみしい
泣きまねの練習をするなんて
くだらない女の子に
なるなんて
思わなかったなぁ
さみしい
私、なにものでもない
私 どうすればいいんだろう

(※引用元 http://www20.atwiki.jp/chinya/)


何となくだが、局所的に物凄く好かれるタイプの女の子だと推測する。本人はあまりこういう空気を日常発してないだろうが、分かる人にはわかるというか。僕も多分、好きになるだろうなあ。

さっきまで、後輩の女の子からご依頼のあった(最近あった嬉しいことベスト5に入るね。燦然と)魚屋さんの採用キャッチコピーに頭を楽しく悩ませたものだから、余計そう感じる。

なんというか、「切り際」が良い言葉が好きなのだ。電話の切り際も、また電話したくなるかどうかをを左右する。気がする。とにかく、切り際の綺麗な人が物凄く好きだし、僕は羨ましい。

本はどうやらピエール瀧氏も寄稿するらしいし、親御さんがあとがきを書くようなので、立ち読みはしてみようかと思う。
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